四万十の自然を活かした地の酒造り
福永 太郎(株式会社 無手無冠)
日本最後の清流、四万十川。株式会社無手無冠は、明治26年、その上流域の緑豊かな山間の地にて酒造りを始めました。縁あってこの酒蔵の番頭を務めさせていただき13年。その軌跡と弊社の酒造りの歴史をお話しさせていただきました。原料の不足や高騰、すべてが手作業のキャパオーバーの小さな酒蔵、栗焼酎の蒸留粕の処理問題、米は地米にこだわり蔵人自らが米から地酒を造るなど、様々な理由のため栗焼酎も日本酒も量産はできませんが、今後も地域に根ざし、限られた資源を生かし、四万十川の環境保全と改善を唱え…「冠におぼれず、飾らず、素朴な心を大切に、ひたすら自然を生かした地の酒造り」の姿勢を断固として貫き、芯のあるブレない地酒造りに徹して参ります。四万十川と皆様あっての酒蔵です。今後とも末永いお付き合いをどうぞよろしくお願い申し上げます。
福永 太郎 FUKUNAGA, Taro
株式会社 無手無冠
宮崎県都城市出身。大阪の居酒屋時代に酒に目覚め、13年前に高知県に移住。気がつけば四万十川に。地域の皆様に育てられ、現在は株式会社無手無冠で番頭を務める。四万十川の魅力を世界に発信中。