高知県四万十川周辺におけるユビナガコウモリの人工洞利用状況
谷地森 秀二(四国自然研)
高知県四万十川周辺において、ユビナガコウモリが利用する人工洞を4ヵ所確認し、それぞれの場所における利用状況を記録したので報告する。調査は、2012年9月1日より2013年8月31日にかけて1ヶ月に一度行った。調査時には、洞の外気温および内気温、確認した種の判別、種ごとの個体数を記録した。利用状況は洞によって異なっていた。洞①と洞②は春期と秋期に個体数が増加し、夏期と冬期に減少し、育児や冬眠場所としての利用はみられなかった。洞③は夏期のみに利用し、育児コロニーが確認された。洞④では、2012年12月より2013年8月まで1,000頭を超える集団が観察され、越冬場所としての利用も確認された。
谷地森 秀二 YACHIMORI, Shuji, Ph.D.
センター長 博士(農学)
須崎から参加します。よろしくお願いします。西土佐のユビナガコウモリたちは、今年も子育てをしていることが確認できました。もうすぐ冬。冬眠場所には、コウモリたちが続々と集合し始めています。