富尾 和方 TOMIO, Kazumasa

高知県人中南米移住110年から見る幡多の地域性とは

富尾 和方(高知県中南米親善協会)

 1908年、日本からブラジルへ渡った最初の移民船「笠戸丸」が神戸港から出発して110年。その歴史の中で、高知県人の残した足跡は大きく、農業を中心にその名を今に刻んでいる。同じ高知県でも、移民を多数輩出した地域とそうでない地域があり、幡多は前者に当たる。当時の時代背景と人の流れを照らし合わせながら、地域の特性や人々の気質に迫る。

富尾 和方 TOMIO, Kazumasa

高知県中南米親善協会 会員

 1974年徳島県阿南市生まれ。立命館大学文学部卒。98年高知新聞入社。20007-08年に社会部記者として、高知県人中南米移住100年の取材のため約10カ月間、ブラジルなどに滞在。16年4月から宿毛支局長。