防災植物ってなあに?
斉藤 香織(日本防災植物協会)
私たちの身の回りに生えている野生植物の中には、食べられる植物がたくさんあります。その中から特に、災害時、食糧難になった時にでも、「安全で簡単に食べられる植物」を「防災植物」と名付け、定義しました。今、地球環境は変動しています。世界中で異常気象が起こっています。もはやいつ、どこで、何が起こるのか、予想し難いのです。私たちはこれから、「自分の命は自分で守る」ことを考えていかねばなりません。「防災植物」を学ぶことは、「自分の命を守る助けになる」と考えています。「防災植物」を通じて自然に親しみ、楽しみながら防災意識を高めていきたいと思い、体験型の「防災植物教室」も開催しています。高知県は山川海に恵まれた、自然豊かな土地です。野外に出て植物を観察する、学習する、実際に食べてみる。日常からこのような体験をしていくことが、いざという時の助け、また心のゆとりにつながると考えています。