大谷 海明 OOTANI, Kaimei

ひとりホネホネサミット

大谷 海明(四万十高校)

高校1年の時、高知で開催されたホネホネサミットという骨好きが集うサミットに参加したことがきっかけで、骨のことに興味を持ち始めました。私が手始めに取りかかった生きものは、ロードキルに遭ったタヌキです。タヌキはもうすでに先輩たちによって解体され、骨にされていました。そこから、私は先生と試行錯誤しながら骨に関する資料をネットや書籍などを参考にし、骨格標本を組み立てあげました。タヌキが複数の箇所にわたり骨折していたということと、私にとって初めて経験する作業というのもあり、約半年ぐらいの歳月を要しました。夏を迎え、私は友達から道で亡くなっていたアオダイショウというヘビをもらうことができました。私は早速先生や友達、後輩と理科室で解剖を始め、皮や内臓を取り除き、肉を骨から取り除きやすくするために鍋に入れて15分ほど煮る作業に入りました。後処理としては、肉を柔らかく分解することができる以外に脂を除いてくれる役割をもつポリデント(入れ歯洗浄剤)を使いましたが、ポリデントに漬ける時間が長すぎて骨がもろくなり、最終的に骨がバラバラとなり、失敗しました。このことから、ポリデントの時間調整と肉の取り過ぎに注意しなければならないということを学びました。今後の活動として、生きものが生存していた証拠となる骨格標本を作り続けたいと考えています。また、私は生きものの写真も撮っています。骨格標本の作製や写真など、いろいろな角度から生きものの面白さを多くの人に知ってもらいたいです。