九州・四国南部のソフトコーラル (ウミトサカ亜目)の分子系統解析
古井戸 樹(黒潮生物研究所)
ソフトコーラルとはサンゴ礁を形成する石サンゴとは異なり、硬い骨格を持たず柔らかい体を持つサンゴです。ソフトコーラルは石サンゴよりも増殖が早く、サンゴ群集の中で生態学的に重要な役割を担っていると考えられています。幡多の沿岸にもソフトコーラルは多数存在しますが、ソフトコーラルは種の識別が難しく、どのような種が存在するか明らかになっていません。今回、九州・四国南部におけるソフトコーラルの種多様性と、分子系統解析によって明らかになった隠蔽種について報告します。
古井戸 樹 KOIDO, Tatsuki
公益財団法人黒潮生物研究所 研究員
2017年から大月町にある黒潮生物研究所に所属しています。ソフトコーラルの分類を行っています。