谷地森秀二 YACHIMORI, Shuji

黒潮町佐賀熊野浦海岸に漂着したザトウクジラ

谷地森秀二(四国自然史科学研究センター)

黒潮町佐賀熊野浦の海岸に、全長8.6mのザトウクジラの死体が平成30年11月20日に漂着しました。今回の発表では、この鯨を解体して、別の浜に埋めて骨にして、標本として利用してもらうことになった沖縄県座間味村へ送り出すまでの顛末を紹介します。
腐ってドロドロになった筋肉、強烈な臭い、脂で滑る岩場、冷たい海水。こんな大きな動物をばらしたことがない高知の標本づくりメンバー、そこに駆け付けた大阪のなにわホネホネ団、標本にして活用することを必死に考えた黒潮町と座間味の鯨を愛する方々、標本化することについて理解と応援をしてくれた幡多土木事務所と黒潮町役場の面々の活躍のお話です。