平塚 聖子 HIRATSUKA, Seiko

ここにあるものから

平塚 聖子(農家レストラン しゃえんじり)

 高齢化・過疎化が進む四万十市西土佐口屋内で、旬の野菜や果物、川の幸(川エビ・ツガニ)、猪や鹿そして山菜など、地域にあるものを食材にして、地域の空き施設を借り、昔ながらの田舎の家庭料理を提供する農家レストランを起業し、自分達で地域に仕事場を作ってきた。働けるうちは活き活きと働き、暮らしたい。地域づくりには内なる活性化が大切だと思う。老若7名の女性スタッフがバイキング方式のランチ料理を作り、接客し後片付けをする。家庭の事情や体力などを考慮し、働き方は皆で決める。最低賃金は守り、個人差はあれ、仕事としての位置づけがあったので続けることができていると思う。年間1万名近いお客様が来てくれるようになり、これからも地域にある食材となるものを枯渇させないで、そして若いスタッフを迎えて続けていくことが次なる目標だ。

平塚 聖子 HIRATSUKA, Seiko

農家レストラン しゃえんじり

1955年 旧大方町生まれ、四万十市暮らし。西土佐口屋内地域の住民有志が、地元で自分たちが出来る仕事を作りたいと検討してきた結果、2005年3月、農家レストランしゃえんじりを開業。現在、事務・雑務担当の代表。